
映画『舞妓はレディ』が9月13日に公開されました!
音楽担当した僕周防義和にとっては35年程の長き音楽人生の最大の仕事と言っていいでしょう。
写真はサウンドトラックCDのジャケット。
この映画のサントラで今まで27枚のサントラアルバム制作したことになりますが、だいたいは劇伴奏音楽(いわゆる劇伴)の作曲作品でしたが、今回はミュージカルシーンが10箇所以上あるエンターテインメントな作品。
まず歌がないと演出プラン、振付もできないので。撮影前から作曲していたわけです。
周防正行監督は20年前にすでにこの企画を考えていて、僕も聞かされていたわけですが、先に『Shal we ダンス?』が具体化したりいろいろありやっと実現したわけです。
物語は鹿児島生まれ津軽育ちの15歳の少女春子(上白石萌音)が京都に出てきて舞妓になりたいと花街のお茶屋を訪ねる。そう簡単には舞妓さんにはなれないがどうにか仕込みさんとしてお茶屋での舞妓修行が始まる。津軽弁と鹿児島弁が混ざって話す少女に京言葉は大きな障害になるが、それを面白がった言語学者のセンセ(長谷川博己)が半年訓練して立派な舞妓にして見せよう、となる。そんな春子の京都花街での苦労がお茶屋の周りの個性豊かな脇役陣(富司純子、田畑智子、草刈民代、竹中直人、高嶋政宏、濱田岳、岸部一徳、渡辺えり等)に支えられ修行をつんでいく展開をファンタジーとして描いた作品だ。
800人ものオーディションから選ばれた主演上白石萌音(撮影時15歳)の魅力が充分発揮されている。歌に関してもレガート感のある日本語の発声が気持ちいい。オーディションの審査に僕も参加したが、このコと仕事したい、と思わせる歌唱力だった。譜面も大丈夫なのでスタジオでのやりとりもスムースだった。今流行風のR&Bとかカラオケがうまい系ではない、未完成ながら自然さ、流行とかでなく何年経っても聴けるシンガーになりそうな感じがした。僕が作曲した歌も今となっては彼女あっての作品と言える。
ヴォイストレーニングによっても進化し、ちょっとしたコブシフレーズもクリアしてきた。誠実で優秀な人だ。
僕も花街などに行ったことがなく知らない世界だったが、そういった日本人でも知らない、でも日本的な世界、を説明しつつ少女の頑張りがほんのりする物語。
老若男女誰が見ても楽しめる作品に仕上がったと思う。皆さん是非劇場へ!