アサマdeドットコムの小さな旅、今回も続きます。
しなの鉄道沿線をめぐる撮影は、上田から軽井沢までの主要駅をひと通り撮り終えることができました。
今回は、上田市内の「大屋駅」と「信濃国分寺駅」、そして駅名の由来にもなっている「信濃国分寺」へ。
駅の新しい表情と、古代から続く歴史の気配を感じる散歩になりました。
新しく生まれ変わった大屋駅

まず訪れたのは、大屋駅。
かつての駅舎は役目を終え、現在は新しい駅舎へと建て替えられていました。
大屋駅は、昔から地域の玄関口として親しまれてきた小さな駅。
駅前にはどこか懐かしい面影が残りつつ、近年は建物のリノベーションも進み、古さを残しながらもおしゃれな雰囲気が漂っていました。

新しい駅舎と、味わいのある駅前風景。
その対比がとても心地よく、ただ通り過ぎるだけではもったいない場所です。
古いものと新しいもの、その記憶を留めながら変わっていく、新しい時代が始まっている気がします。
信濃国分寺駅から、歴史の入口へ

続いて向かったのは、信濃国分寺駅。
こちらは、しなの鉄道線の比較的新しい駅で、信濃国分寺への最寄り駅として利用されています。
駅から信濃国分寺までは、歩いておよそ10分ほど。
住宅地の中をゆっくり歩いていくと、やがて歴史の気配を感じる一帯へ入っていきます。
信濃国分寺、古代のロマンとハスの花

信濃国分寺は、奈良時代に聖武天皇の詔によって全国に建立された国分寺のひとつです。
当時、国ごとに国分寺・国分尼寺が置かれ、仏教の力によって国を守るという大きな願いが込められていました。
現在も周辺では発掘調査が続けられており、古代信濃の中心地のひとつだったことを感じさせます。
境内や史跡一帯を歩くと、ただの観光地ではなく、いまも調査と研究が続く“生きた歴史の場所”であることが伝わってきます。

信濃国分寺といえば、三重塔も見どころのひとつ。
現在の三重塔は中世以降の建築とされ、信濃国分寺の象徴的な存在です。
重厚でありながら美しい姿は、周囲の静けさとよく調和していました。
訪れた日は、ちょうどハスの花が見頃。
歴史ある寺院の風景に、淡いハスの花が重なり、夏らしい美しい時間を撮影することができました。

撮影後記
これで、しなの鉄道の上田から軽井沢までの主要駅撮影が一区切りとなりました。
新しくなった駅、昔の面影を残す駅前、そして古代から続く寺院の風景。
ひとつひとつの駅には、その土地の時間が積み重なっています。
今回の大屋駅、信濃国分寺駅、信濃国分寺の旅も、そんな時間を感じる小さな散歩になりました。
「東信の旅」として佐久市の井上さんの写真を掲載することから再スタートしたアサマdeドットコムですが、独り立ちの時が来たかもしれません。「東信の旅」は大切にアーカイブとしてのこしていきたいと思います。