ヒスイ海岸

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 :  2014-9-4 10:19
yukko

 ヒスイ海岸

 

海をみたい。

きれいな石も欲しい、出かけた先は新潟の、その名もヒスイ海岸。

まずは翡翠がどんなものかを知るために糸魚川駅に隣接するビル内のヒスイ工房をチェック。

せっかくだから同ビル内の観光会館でお知恵も拝借。

「あの、翡翠を拾いに来たんですけどね、どの辺りがおすすめでしょうか」と、真面目に尋ねてみた。

長野を出る時、「翡翠?拾うの?ないない、ないって」と夫も言っていたし、

だいいち、海岸にヒスイがゴロゴロしているのを想像できるほど無垢じゃない。

受付の女性が地図を出して、印をしてくれた。

「とれるかどうかわかりませんけどね、ないとも言えないしあるとも言えない」と、至って真面目な対応。

 

いーの、いーの、きれいな石を拾って美味しい地魚食べるんだもん。

ヒスイ海岸に翡翠がなくてもきれいな石と美味しい地物が食べられたらテンション↑なんだから。

地図におねーさんおすすめのお店もペンで書き込んでもらって、本日の観光地図完成。

いざヒスイ海岸へ。

 

海岸には、きれいな石ばかり!

ころんとした、ワタシ好みのかわいい形の石に目が釘付け。

箸置きにしたい石、惑星のような石、メルヘンチックな石。

そこへ女子大生風の2人が海岸へやってきて、波打ち際で波と戯れて遊び始めた。

女子が海で無邪気に遊ぶのをしばし凝視。

若いってこういうことなのね・・いえいえ、若さの違いぢゃないじゃん。

石より先にここは海だった。

波音を聞くのをすっかり忘れてましたが、

そうだ、海を見たくて山を超えてはるばるやって来たんだった。

しばらくぼーっと、水平線を眺めて、空を眺めて、波音が気持ちいい。

子どもの頃に家族で出かける海と違って静かで、波音に癒される。

海はいいなぁ。

ビール飲みたい。

お腹空いた。

 

そこへビニール袋を下げた地元のおばあさん登場。

「こういう石、拾っていきなさい、翡翠はないよ、ここにはない。川が行き着く浜があるからそこに行けばあるかもしれない」と親切に教えてくれた。

おばあさんのビニール袋には大きな薬石がごろごろ入っていた。

私の袋の中を覗き込んで、箸置きにするべく拾った石を、

残念そうに「あー、そんなどこにでもある石を持って帰らないで、こういう石を持って帰りなさい」とキッパリ(笑)

地元住民の優しい説得力に私はすっかり方向性を変えて薬石探しをすることに。

おばあさんは漬物石を探しに海岸へやってきて、形のいい石を見つけると、

海産物が安くて新鮮な市場を教えてくれて、何度も気をつけて帰るようにと振り返りつつ帰っていった。

知らない土地で出会ったおばあさんに、懐かしさを感じたのは、

一緒に行った友人と共通の知り合いで2年前に亡くなった山口さんとよく似ていたからだったんだね。

「似てるね、山口さんもあんなふうに話したよね」と、友人が言った。

 

おばあさんの言う「川と海が出会う場所」の海岸へ行ってみると、そこにもきれいな石がたくさん。

ヒスイ海岸に石はいろいろあるけれどヒスイ探しの次に気になるのは、次に価値ある石とは何なのか・・

思うに漬物石しかないでしょってことで。

もう箸置きになるような石は目に入らない。

波に削られて丸くて底が平らな石は、重さといい形といい漬物石として完璧なのだ。

自然が創り出した漬物石が重しとなったたくあん漬け、考えただけでウキウキする。

重い石を、はあはあ言いながら拾ってワタクシご満悦。

翡翠を探しに行くと出かけて、漬物石を拾ってきたわけだが、

その完璧な漬物石に家族は思った以上に喜び、次回は一緒に漬物石を拾いに行こう!とテンション↑

さすが漬物王国、信州だわ。

めでたしめでたし。

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