柳町(やなぎまち)【後編】

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きままに 宿場 歩き。  :  2015-11-19 15:09
maya

 前回に引き続き北国街道上田宿「柳町」を散策します。「カキノキテラス」での休憩を終えて街道沿いに戻ると、はす向かいに大きな絵看板のあるお店があります。手打ちそばについての本を書かれている有名なお蕎麦屋さんだです。店内の池に魚が泳いでいたり民芸品が所狭しと飾られていたりと、面白いお店です。2階の格子は、前回柳町の見どころとして挙げた4つのうちの◆嵜読佞切り子格子」。長い格子(親)と短い格子(小)が何本かごとに交互にはめられています。長短の並びは家によって違うそうです。

▲絵看板も目を引くが、店外に置かれた兵馬俑のレプリカも目立ってました

お蕎麦屋さんの隣に、「保命水」が湧き出ています。上田の飲料用水道として最も古く明治14年に建設され、現在まで存続している最も有名なものです。少し離れた源泉から、自然の落差を利用し木樋や土管を通してこの水槽まで流下させたものだそうです。上水道が完備された後も、長寿の水として地域の人に愛されています。

▲ぜひ飲んでみてください

保命水の脇の小路に入ってみましょう。少し行くと、矢出沢川に小さな橋が架かっています。明治時代には、この川の水流を活用して製糸工場が造られました。柳町は、上田における近代的製糸工場の揺籃の地でもあります。  

▲端からの眺め

街道沿いに戻ります。「保名水」のはす向かいに、レトロな景色の定番“丸型ポスト”が置がれています。これは、まちづくりの一環として、古い町並みに合うように平成12年に置き換えられたそうです。ポストの後ろにあるのは、武田信玄の次男の子孫が1930年に創業したという「武田みそ」のお店。名物の大寒特別仕込みそ「寒仕込み」は柳町でしか購入できないので、お土産にもいいかも。

▲隣に工場があります

ポストのある角からまっすぐ先は上田大神宮の参道。北国街道は、ここで西に曲がります。西に行ってみると、可愛らしいギャラリーがありました。    

▲古民家を使ったギャラリー。

その先に橋が架かっています。蛭沢川に架かる「緑橋」です。橋から北を見ると、蛭沢川に面して土蔵が並んでおり、南を見ると矢出沢川と合流している様子が見えます。橋のたもとには、上田では数少ないなまこ壁の土蔵があります。前回柳町の見どころとして挙げた4つのうちのぁ崟酳佞里覆泙格鼻廚魯灰海任后  

▲蛭沢川の景観を含む柳町の景観は「上田のすてき景観賞」に選ばれている

柳町の通りの北端に上田大神宮があります。大神宮建立の折、矢出沢川に神宮橋を架け、かぎ型に曲がった北国街道柳町に北に真っ直ぐな参道が開通しました。その際参道に植えられた松並木の名残りが一本だけ残っています。

 

▲「名残りの松」は「神宮橋」のたもとにあります

伊勢神宮と同じ神明造りで三分の一の大きさの社殿が明治19年に建立されました。上田大神宮です。柳町からまっすぐのびる参道の先に、広い鎮守の森がありましたが、国道18号線の開通により、柳町と分断されてしまいました。    

▲境内には「上田恵比寿神社」もあります

柳町はとてもコンパクト。古い町並みは通りの片側だけという部分も多く、物足りないと思う人もいるかもしれません。公共の駐車場がない(あるのだとしたらわかりにくい)というのも難点です。一方で、買いものや立ち寄れるお店が多いのは魅力です。お店によっては駐車場もあるので、目当てのお店がある場合には駐車場も困りません。コンパクトながら、魅力的なお店がギュッと詰まった通りというのが柳町の印象です。休日は観光バスが来て、観光客で賑わいます。ひとつ心残りなのは、通りにある和菓子屋さんが定休日だったこと……。営業していれば、古い町並みを眺めながら、団子を食べて旅人気分が味わえたことでしょう。  

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