海野宿(うんのじゅく)【後編】

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きままに 宿場 歩き。  :  2015-10-28 8:01
maya

 前回に引き続き北国街道海野宿を散策します。「海野宿資料館」を出て町並みを見てみましょう。防火壁の役割を果たす「卯建(うだつ)」があがった建物が並ぶ様子が美しいです。海野宿の町並みには、特徴的な意匠が見られます。多くの家の二階部分は出格子になっていて、長短2本が交互に組まれています。この美しいデザインは「海野格子」と呼ばれます。また、蚕の飼育温度を保つために室内で火を焚いていたので、煙を出すための「気抜き」がある建物も多くみられます。

 

▲二階の屋根から伸びたような形が江戸時代の「本うだつ」、一階の屋根の上に張り出して作られているのが「袖うだつ」

▲二階の屋根から伸びたような形が江戸時代の「本うだつ」、一階の屋根の上に張り出して作られているのが「袖うだつ」

 

歴史的な建物がカフェや雑貨店として活用されています。どのお店も特色豊か。カフェを備えたガラス屋さんでは、海野宿がある東御市特産のクルミを使った「くるみガラス」などが置かれています。

 

▲看板も可愛いガラス屋さん

 

1986年、道の日の制定を記念して建設省と「道の日」実行委員会により、日本の特色ある優れた道104本が「日本の道百選」に選定されました。海野宿も歴史的町並みが残る道として選ばれています。長野県内では、ほかに2か所が選ばれています。

 

▲「日本の道百選」に選ばれるのも頷ける趣き

 

本陣の建物は残っていません。長屋門などの遺構が残るだけですが、当時の雰囲気を感じることができます。

 

▲本陣の建物はどれほど立派だったのか、逆に想像をかきたてられます

 

お土産などが売られているお店の前に、変わった形の石がありました。人や荷物を運ぶ伝馬に与える塩を盛るための器で、「馬の塩舐め石」というそうです。昔は馬が重労働だったため、ここで塩を与えたようです。人も馬も塩分補給は大切なんですね。

 

▲馬が顔を入れやすいように工夫されたつくりになっています

 

1992年、「美しい日本の村景観コンテスト 集落部門」を受賞。記念すべき第一回、長野県で唯一の受賞だった。

 

▲受賞を記念して造られた

 

2014年4月にオープンした滞在型交流施設「うんのわ」。入口を入ると、奥に伸びる敷地の広さにびっくり。木造2階建て3棟が立ち並んでいます。蔵を改装したという喫茶店、蚕室を改修した蕎麦ダイニング、母屋を改修した海野宿で唯一の宿泊棟もあります

 

▲ワイン特区に認定されている東御市ならではの「ワインソフトクリーム」を中庭でいただきます

 

文部省の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されている海野宿。保存地区は、「伝統的景観区域」と「歴史的風致区域」に分けられています。「伝統的景観区」は、とりわけ趣が残っています。

 

▲ここまでが「伝統的景観区域」

 

地元の野菜や特産品を売るお店や、お土産店、雑貨店、甘味処、カフェ、飲食店があり、観光地としても比較的充実している宿場町です。特産品のクルミを使った「くるみ蕎麦」や「くるみおはぎ」、昔ながらのほうとうなど、地域の味も味わえます。わかりやすい場所に無料駐車場もあるし、かなり詳しく書かれたパンフレットや各店舗を紹介したチラシも用意されています。宿場の端まで約650m、気軽に散策できるちょうどいい距離だと思います。宿場歩き初心者さんにまずおすすめしたいですね。大河ドラマ『真田丸』の影響で、真田氏ゆかりの海野宿も注目を受けるかもしれません。

 

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