映画『ブリキの太鼓』

映画『ブリキの太鼓』
1979年ドイツのフォルカー・シュレンドルフ監督の映画。
戦後ドイツ文学の代表作の映画化、とのこと。
昔なんとなくみちゃったけど久々にじっくり観た。
音楽がモーリス・ジャールなんですワ!これが。
ここでは心に残るミーハー向けメロディとかなくて、そのドライ感覚が
めちゃいいし、安っぽく通俗的にならない。
ジュースハープ風音色とか、ブリキの太鼓のフレーズが印象的。
冒頭はほぼ太鼓とグロッケンだけだし。
ポーランド、ダンツィヒ(グダニスク)を舞台に1918年から
数十年を、ぶっ飛んだ内容、子供が主役だけどオトナな物語、
戦争、ナチスに翻弄される人々、カシュバイ人、ユダヤ人、小人、
セックスなどの事柄を3歳で成長をとめた男の子を通して描いている、、
ちゅうことなのかな。主人公役は11歳の男の子・・・怪演デス
情緒的な感傷とか涙とかない・・・あと説教臭くないので、
そういうのを好む日本人向きではないのかも。
一時アメリカではポルノ扱いされたこともあったようだが、そんな
感じではない。時代は変わった。
ハリウッドには絶対ないテイスト、それだけでも
とりあえずいいんじゃないの、ってね。
ポーランドはドイツとソ連に挟まれて一時はナチスが台頭し、
町ぐるみでそういったポピュリズムに巻き込まれ
主人公の父親もナチス入党するとか、主人公が入ったサーカス団がパリに
行った頃連合軍が巻き返し、ダンツィヒの町にはソ連軍が押し寄せ
父親はソ連兵に撃ち殺される。
ハリウッド的娯楽映画的な面白さではないけど、これもあり、
昔は多少怖かったけど、今はオモシロイ。
フォルカー・シュレンドルフ監督というと
1967年の映画『Mord und Totschlag』
(英題:A Degree Of Murder)
音楽:ブライアン・ジョーンズ(R.Stonesの)
主演:アニタ・パレンバーグ がソフト化してほしい。
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