『録音芸術のリズム&グルーヴ』
『録音芸術のリズム&グルーヴ』(藤掛正隆著)は
JAZZ 、ROCK、R&Bの歴史をレコーディング面からの
エピソードを綴った興味深い書籍!(DU BOOKSから出版されたばかり)
表紙はなんとルディ・ヴァン・ゲルダースタジオの写真!
そうそう、ルディ・ヴァン・ゲルダーっていう録音技師の
名前聞いてぱっと反応する人(僕の世代のJAZZ愛好家はみんな知ってる)
は是非読むと面白いかも。
ニュージャージー州ヴァン・ゲルダースタジオはモダンジャズ
レコーディングの聖地みたいな場所。多くの名盤が録音されてる。
高校の頃ジャズのレコード聴いてると、
レコーディング・エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーという
名前を覚えてしまってた。弟子を持たないとかけっこう
秘密主義的に音作りしたとかの伝説のエンジニアだ。
またロンドン、オリンピック・スタジオや60年代ロック創成期の
売れっ子エンジニア、グリン・ジョンズの話。
オリンピック・スタジオはジャン=リュック・ゴダール監督の映画
『ワンプラスワン』でストーンズの「Sympathy For The Devil」の
レコーディング風景が記録されてることで有名。
独立系のオリンピック・スタジオはそのローリング・ストーンズ、
ジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリンなどの根城。
ジョン・ボーナムのマイキングにはノイマンU67に
キックはAKGのD30とからしい。
大手レコード会社EMIのアビーロードスタジオ、(Beatlesで有名)
アメリカのマッスル・ショールズスタジオはアラバマにある南部ソウルの
聖地。モータウンスタジオ、ニューヨークコロムビアスタジオでの
マイルスのレコーディングのエピソードなどなど
レコーディングのマイキングの話など専門的なことから有名ミュージシャンの
エピソード等の面白い話などジャズ、ポップの1950年代〜70年代くらいの
レコーディング歴史を学べる。