カテゴリー: 雑感
(2020年08月02日)
投稿者:suoyon
昭和の渋谷


長野県に渋谷が!! 
このミニチュアの渋谷駅東口ロータリー、
それも昭和だし、都電がいるからほんと昭和30年代とかか?
これは長野県の上田から山に入っていった青木村にある五島慶太未来創造館にある。
五島慶太は当地出身の元運輸大臣であり大正から昭和にかけての
鉄道王。東急電鉄やデパート、沿線の宅地開発、学園誘致等の発展に尽くした方。
しかしこの渋谷駅のミニチュア、僕の世代にとってはほぼ故郷の
ような景色。ただただ懐かしく、思い出だし、、、都電はだいぶ忘れてるけど、
ボクらの渋谷はこれデスね。
カテゴリー: 雑感
(2020年08月02日)
投稿者:suoyon
オンライン用セッティング



日々是ON LINE

コロナ禍で世界は変わった。
いろんな講座、講義、授業、打ち合わせがオンラインで開催、
近々対面での授業も始まるがすっかりこのリモートにも慣れて(?)来た感じでもある。
いやいや管理システムのソフトには各学校ごとに様々で全く慣れていない、
学校側の方々にご面倒おかけしている。

しかしこの「オンライン」なにより通勤しなくて良いという利点はある。
その分僕の場合は東京から160キロ離れた田舎生活・・・
引っ越してから17年、
こんなにずっとこの高原ライフを満喫したことはないかもしれない。
しかし、
そんな長所だけとは限らない。
やはり一緒にその場にいればそこの空気感で
対処できることがあるが。
例えば反応によってちょっといい意味での脱線して関連した別の解説に行けたりもするが、
その空気感がなんとも読めない。「反応」というボタンで対応してもらうことも可能だが。
後は準備を綿密にしたほうが、スムースなので・・・
次の題材に行く時の白けた時間をなくす、ということだろうか。
やはりコンピュータとかネットとかはきちんとした世界に行く気がする。
アバウトなことはあまり許されない感じ。
まあそれも自然になっていくかも。
カテゴリー: ミュージシャン
(2020年08月02日)
投稿者:suoyon
ピーター・グリーン73歳で逝去。

Peter Greenは僕が中学から高校時代によく聴いたジョン・メイオールや
グリーンが作ったバンド、フリートウッドマックで活躍したギタリスト。

イギリスでのブルースの開拓者ジョン・メイオールのブルースブレイカーズでは
エリック・クラプトンの後釜として19歳で加入、グリーンの後がミック・テイラー
というイギリス屈指のブルースギタリスト列伝になる。もう一方でヤードバーズ系では
エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジとなっていてその両方に
クラプトンがいる。ちなみに末期ヤードバーズがバンド名をレッド・ツェッペリンにする。

ピーター・グリーンがメイオール時代に演奏したブルース曲のアドリブを
耳コピしたのが僕のはじめての耳コピかもしれない。
グリーンの奏法はクラプトンほどのレガート感ではないが白人らしいまとまった
センス良いブルーススタイルでスライドもマスターしている。

フリートウッド・マック時代のアルバム『English Rose』はジャケットが超目立つものだったが、
内容はイギリス人のブルース解釈の延長みたいな感じ。特に「Black Magic Woman」という
グリーン作のブルースが超かっこいいが、その後サンタナがこれをわかりやすいちょい泣ける
ラテンブルース風にして世界的大ヒットになった。僕も10代の頃やってた。
今聴くとグリーンのは渋くて大人っぽい。しかしこの頃のグリーン、クラプトンやミック・テイラーなど
10代後半で、まだまだ一般的でなかったアメリカの黒人音楽のブルースというスタイルを
完全にマスターしているところが驚きだし、凄い。

ミック・ジャガーもシカゴチェス(インディレーベル)のマディ・ウォーターズの
アルバムをアメリカから通信販売で取り寄せてるマニアックな渋い少年だったと言える。

何が当時のイギリスの一部の若者をブルースというマイナージャンルに走らせたのか?
そしてそれがロックという大きなムーブメントに発展したのか、興味深い!
また60年代後半にはイギリスは一気にロック超えをして
ジョン・マクラフリンなど超ジャンルなギタリストを生み出しているのも面白い。

ピーター・グリーン、1970年代にはフリートウッド・マックを脱退、
バンドはブルースからソフト・ロック路線に変わり超売れた。
グリーンはドラッグでほぼ引退状態が長く続き1990年代に復活。
1998年のアルバム『The Robert Johnson Songbook』は基本的に
アコースティック系なサウンドでどこまでも渋い。
ジャムセッションではなくきちんとアレンジしたサウンドだし、ピアノの雰囲気もわかりやすくて良い。
言うまでもない1930年代のブルースカリスマ、ロバート・ジョンソンの作品をリメイクした。

これは聴きやすいし、いきなりロバジョン、マディ・ウォーターズ、ジョン・リー・フッカー、
ライトニン・ホプキンスなどホンマモンの黒人ブルースじゃ濃すぎる方々にはオススメのブルースアルバム。
フリーやバッドカンパニーで活躍したポール・ロジャースが「Sweet Home Chicago」を歌っているのも嬉しい。
ストーンズで有名な「Love In Vain Blues」「Stop Breakin' Down Blues」も新たな解釈している。
凄いギター・ソロとかはなくて・・・
若い頃一世風靡し、ドラッグで隠遁し、復活した枯れた白人ブルースマンっていう趣がなんか人生を感じちゃう。

マーチン・スコセッシ製作総指揮の7本組作品『BLUES』にもあるようにBLUESの聖地は
ブルースが誕生した19世紀末アメリカのテキサス東部からミシシッピ州にかけての当時の
綿花畑地帯のプランテーション、その後ニューオリンズでピアノ中心にジャズ誕生への橋渡し、
第一次大戦後労働力が流入したエレクトリックブルースの発祥地シカゴ、
そして勿論アフリカに根本的源はあるとして、もうひとつが1950年代末から1960年代の
イギリスロンドン。なぜかアメリカで一時廃れてしまったブルースを蘇らせたのが
ロンドンやその周辺辺りの若者達、それがジョン・メイオール、エリック・バートン、
エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ブライアン・ジョーンズ、ミック・ジャガー、
キース・リチャーズ、ピーター・グリーン、スティーヴ・ウィンウッドたちで1950年代に
イギリスで流行ってたスキッフルに背を向け若いのに渋い黒人ブルースに共鳴した、
というのがなぜか興味深い。ちなみにポール・マッカートニーはスウィングとかスキッフルが
根本にあるのでロックンロールあってもブルース色ない。

ジョン・レノンはチャック・ベリーが師匠だからロックンロールだけど、
マディ・ウォーターズとかそういう色はない。ブルースはリヴァプールまで届いてなかったのか!?
クラプトン、ピーター・グリーン、ジャガー&リチャーズはロンドン辺りの出身。

僕の世代はそういったイギリスのブルースに影響うけたのと、
アメリカのホワイトブルースの人たち、マイク・ブルームフィールド、アル・クーパー、
ポール・バタフィールドを聴いた。
ブルームフィールド&クーパーは60年代中期のディランのバックでも聴ける。

ピーター・グリーン(誕生日が一緒だ!)
さんにご冥福を祈るばかりです。
カテゴリー: 映画音楽
(2020年06月03日)
投稿者:suoyon
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ドラマーJimmy Cobbが91歳で亡くなったとのこと。
なんと言ってもJAZZの歴史的名盤Miles Davis『KIND OF BLUE』(1959)に
参加ということが大きい。
マイルス・バンドではフィリー・ジョー・ジョーンズの後釜がジミー・コブでこの後に神童と言われたトニー・ウィリアムズが控えている。

『KIND OF BLUE』は高校の頃初めて聴いた。
「So What」というモード手法の
礎となった名曲、「Blue In Green」「Flamenco Sketches」の静かなムードが独特で好き。
このハーモンwithout stemミュートの音色はどうしてもマイルスの音色が焼き付いちゃってます。またマイルスはテクニカル派じゃないから歌心ある即興演奏が上手いのです。
チャーリー・パーカーがバップっていう概念を作り出し、ここからがホンマモンのJAZZなんでしょう。(スウィング・ジャズはスウィング・ジャズで硬く言えばジャズの外)しかしバップ、ビバップでコード進行が複雑に高度になりすぎ、インプロヴィゼーションが行き詰まった。
そこでオーネット・コールマンなんちゅう人がフリージャズなることを始めた。
もうひとつの流れはこのマイルス、コルトレーンなんかが推し進めたモードのジャズということになる。

『KIND OF BLUE』では歌モノ・スタンダード曲のジャズ化はしていなくてドリアンモードの「So What」以外はブルース形式の応用が多い。
モードは1960年代に大きく発達した。そこにはマイルス、コルトレーンはじめウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、チック・コリア、マッコイ・タイナー、フレディ・ハバード、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ等、当時新主流派と呼ばれたミュージシャンの功績が大きい。以外にもモードの礎「So What」でピアノ弾いてるビル・エヴァンスはその後自分のトリオではあまりモード・ジャズはやっていない。
モード手法の演奏概念は難しくプロでも相当レベルでないと無理かもしれない。
ロックの1発コードモノとも異なる。
アート・ブレイキーのバンドが1960年頃に来日したときに、そのバンドにいた若きサックス奏者ウェイン・ショーターが日本のジャズミュージシャンにモード手法を手ほどきしたというエピソードがある。
コード進行で敷かれた
レールを走るのと異なり、モードでは自分でレール敷きつつ走る、とでもいうところか、でいてフリーではない、解決感よりも浮遊感、ロマン派でなく印象派、みたいな、大まかな例えですが。
自分の作曲でもこのモーダルな世界を一応追求しているっちゅうわけです、ジャズのインプロ系とはまた少し異なりますが。
ジミー・コブはコルトレーンの『Giant Steps』(『KIND OF BLUE』と1959年の同時期にレコーディング)の「Naima」というこれまた名曲、にも参加してますね。
カテゴリー: 映画音楽
(2020年05月27日)
投稿者:suoyon
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FBより・・・・映画を取り上げる!(Film Challenge)006



『PHANTOM THREAD』(2017年)

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッドのギタリスト)
出演:ダニエル・デイ・ルイス  ヴィッキー・クリープス

イギリスのオルタナ系バンドのレディオヘッドのギタリスト、
ジョニー・グリーンウッドが音楽担当していて注目。
レディオヘッドについて詳しいわけではないが、この映画音楽には
ロック的なギターとか全く出てこない。
美しいピアノのロマンティックなテーマはお洒落だし、
エレクトロニカなノイズ風アプローチは、今の人っていう感じもあるし、
すべてではないけどオケなんかで臭くベタにいかないアプローチということで興味深い。

主演のダニエル・デイ・ルイスはこの作品で引退を表明している。
舞台が1950年代ロンドン、オートクチュールのデザイナーということで
ロマンスグレイなかっこいいオジサン役がまたこれ以上ないってほどバッチリ。
そのルイスが仕事に疲れロンドン郊外の別荘に行く途中のカフェで働く
若き女性と恋をする、という、なんだ!オシャレなラヴロマンスね、と思いきや
これがそんなそんな単純な展開ではなかった。

冒頭の制作会社のロゴマーク辺りからノイズ音楽で導入し、
インタビューに応えるかの如きカットでの若き女性が「彼は私の夢を叶えてくれた・・・」
のあとロマンティックなピアノ曲テーマになる。観てる人は
まずこのロマンティックな音楽に魅せられ映像の展開に集中していくだろう。
しかし、じゃ冒頭の発信音のようなノイズはなんだったの、決してハッピーではない
その音楽・・・・・これが多分映画っちゅうもんですわね皆さん!

映画って90分でも120分でも、この中に無駄なことをやってるわけない、
って考えるとあの冒頭のノイズね、71分辺りにその伏線回収ともいうべき繋がりがあります。
こういうオトナな映画はそういう細かいひとつひとつのアイテムに要注意!ってことだし、
それがまた観終わった後当分噛み締めても味が残るような豊かさに繋がるんでしょうね。
勿論誰にでもわかる楽しき映画も大事です。両方あるのが健全です。
辛いのはヘンに説教臭くてナミダ系の下品な映画ね、ダメです。感性の範疇ですが。

ダニエルが扮する主人公レイノルズが体調崩し、母の幻影が来るシーンでは弦楽での曲調。
高い音域での長い音符に中域でのスタカートのパッセージが長く続く。
2人の結婚というシーンではピアノ曲だがありきたりではなく、凄い高度なことやってるわけでもなく、
まあアンビエントに入るのでしょうか、でも良いです。
つまり心情にベタに合わせないタイプの音楽でしょうか。

2人の愛の話ですが普通じゃないです。キノコとか出てきて。
若き女性役のヴィッキー・クリープスが凄い美人じゃないけどナイーブでとてもいい感じ。
車を飛ばして郊外に行くときのイギリスの田舎町の感じ、自然もいいです。
ただ最近の映画では『マイブックショップ』(2017)のイギリスの田舎の港町が最高です。

音楽はジョニー・グリーンウッドのオリジナルスコア以外にジャズ・スタンダードの
「My Foolish Heart」使用とか、ベルギーの王妃のシーンなどでドクラシック使ってたり、
レストランから帰路の車シーンではなんとドビュッシーの弦楽四重奏曲が出てきてびっくり。
車の走りには合ってました。
このドビュッシー弦四は一般には知られてないからいいかな、めちゃ好きな音楽だし。
それより普通のド・クラシック(この「ド」はド・エム、ドアホウのドです)は
使わないで欲しいかな。ジョニーさんのオリジナルで。

まあでも映像制作側は〔ありモノ〕でおさえておきたいんですよね、
映像だけでの表現では難しい時にこれ使えばそのムードが出るっていう、音楽が持ってるキャラクターね。
ですので作曲家がオリジナル書く前に、ここはこれ使う、っていうことよくあります。

すべて作曲家が書けばいいんだけど、映像側にしてみればオリジナル音楽って読めないっていう不安要素ね、
あるんでしょうね。しょうがないです。映像撮影側のスタッフと異なり、音楽はむずかしいスタッフと言えます。
勿論この場合、ジョニーさんにドクラシック書かせても意味ないしね、選曲でいいと言えばいいことになります。
あと、最後にマイナーなはっきりした曲が、ちょっと違和感あり。
この曲だとちょっと前のクラシックの人みたいなセンスでつまらない。

「ファントム・スレッド」とは、幻の糸を意味し、ヴィクトリア朝時代にあまりに長時間の労働を強いられたため、
仕事が終わっても見えない糸を縫い続けたということに由来、とのことです。

格闘技K-1のアーネスト・ホーストはスリータイムスチャンピオンと豪語したけど、
このダニエル・デイ・ルイスはアカデミー賞主演男優賞3度獲ってますね。そんな人
今現在いない、確か。監督のアンダーソンも世界3大映画祭制覇してる神がかりコンビ。
この作品では数々のノミネートや受賞していて衣装デザインがアカデミー賞です。
このポール・トーマス・アンダーソン監督とダニエル・デイ・ルイス、ジョニー・グリーンウッドは
『ゼア・ウィル・ビー。ブラッド』(2007)でも組んでいる。
カテゴリー: 映画音楽
(2020年05月26日)
投稿者:suoyon
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映画を取り上げる!(FILM CHALLENGE)005

(FBに掲載したものです)


今回の映画紹介は・・・・・

『VERTIGO』(めまい) 1958年

監督:アルフレッド・ヒッチコック 
原作:ポワロ・ナルスジャック(・・・フランスの小説らしい)
音楽:バーナード・ハーマン 
タイトルデザイン:ソール・バス

映画音楽といえばバーナード・ハーマンに触れないと、っちゅうところだし、
ヒッチコック監督のスリス&サスペンス心理的スリラー大好き。

1958年〜60年のヒッチコック作品はタイトルデザインが
グラフィックデザイナーのソール・バス(Saul Bass)で
これが当時のスタイリッシュというかドライでカッコいい。
名作『サイコ』『北北西に進路を取れ』もソール・バスのデザイン。

『VERTIGO』ではイントロのアヴァンロールのソール・バスのデザインに
バーナード・ハーマンの音楽が見事としか言いようが無いほど、これだけで
ひとつの作品としての完成度を感じる。
ここでの音楽は有名なEflat-mjaor-minor7th,6thの独特の怪しい和声の
上行・下行からなるフレーズがこの冒頭、劇中、エンディングに出てくる。

物語はジェームス・スチュワートの悪夢から始まって、
めちゃ色っぽいブロンド女性のキム・ノヴァクらが仕掛けた殺人事件に
巻き込まれていく展開が飽きさせない。

ヒッチコック映画ではヒロインは必ずブロンド美人で『サイコ』では
そのブロンドが浴室でシャワーを浴びてるところめった刺しの殺人にあうという
ショッキングな内容。
このシーンはヌードモデルの吹き替え使い撮影に7日間を費やしたらしい。
ヌードなどありえない時代、大事な部分が見えないアングル等苦労してる。

『VERTIGO』ではジェームス・スチュワートの役が高所恐怖症なので塔の螺旋階段を
上り恐怖にかられるシーンに「ドリーズーム」
(後にこの作品名から「vertigo」と名付けられたカメラ手法)でのカメラワークが用いられている。
これは僕なんかより映像系の方の解説をお願いしたいが、
カメラをズームバックしつつ移動のレールのカメラを前進させ、
被写体のサイズは変わらないのに背景との関係が変化を生じ広角になる、
というもので、スピルバーグも『E.T.』で使用。

しかし『VERTIGO』では塔の螺旋階段の模型を作り、横にして移動レールを敷いて
この撮影を完成させた。それでどうやったかが納得した。
塔の螺旋階段だと空間なので移動撮影のレールは?という疑問があったからだ。

自分のことで恐縮ですが、
僕が音楽担当した『美味しんぼ(1)』(唐沢寿明、石田ゆり子主演)
『奇跡の人』(山崎まさよし、松下由樹主演)でもこのヴァーティゴ手法があり、

『奇跡の人』では、
並木道シーンでセリフが終わりカット代わり、
ヴァーティゴ手法で松下さんのアップ、その後カット代わり夜の室内、
という流れの中でヴァーティゴのカットから音楽を入れた。

これはセリフを受けての劇伴スタートで他の音との混在が防げ、
またヴァーティゴ手法ということで映像がなんらかのアクションしているので
音楽を入れることでの違和感を緩和できる。
本来次のカットのためのサスペンス音楽なのだが、
カット変わりにジャストだと<いかにも>、
っていう感じになるのでその数秒前のヴァーティゴカットで入れると自然だった、
ということだった。

またこの『VERTIGO』では被写体の周りを回りながら撮る撮影法もあり、
ブライアン・デ・パルマ『ボディダブル』なんかに使用されてるし、
アニメーションも取り入れ主人公の悪夢シーンを、
さすがにこれは今見ると時代を感じるが
ヒッチコックは先駆的な事をいろいろやってたのかな、と思う。

冒頭の悪夢シーンのあと現実に戻ると事務所の窓にかかっているのは
ブラインドではなくてアジア風なすだれ、よしず風な感じや、
その事務所の女性がキャンバスに描いているのは、な!なんと
新しいブラジャーのデザイン画・・・1958年のアメリカ、先進国ですね、おしゃれ。
そういえば1960年代に観てたアメリカのテレビドラマ『奥さまは魔女』の
ママはサマンサで子供がタバサ、旦那さんは広告代理会社に勤務ですもんね。
広告会社のビジネスマンが主役級なんて日本では数十年後ですね、早いです。

話が飛び飛びでスミマセン、
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの作品なっちゃう!

『VERTIGO』ではセリフ無いシーンに音楽がこのムードをフォローしている。
音楽のバーナード・ハーマンとはいいコンビだったが
1966年の『引き裂かれたカーテン』で殺戮シーンの音楽を巡って
ヒッチコック監督と対立して作曲してたのに降りてしまう。
BBCのドキュメンタリーでそのボツ音楽をシーンにあてたのはメチャクチャ
興味深い、超面白いものでした。

マーティン・スコセッシ監督は『タクシー・ドライバー』でハーマンを起用し成功した上に、
ハーマン死後の1991年の作品『ケープ・フィアー』でハーマンのボツに
なったヒッチコック作品の音楽をエルマー・バーンスタインの編曲で甦えさせている。

デザイナー、ソール・バスは日本でも売れっ子になりいろんな企業のロゴのデザイン
書いてるとのこと。
いやいやヒッチコックきりないワ・・・どの作品も面白いです!
カテゴリー: ミュージシャン
(2020年05月13日)
投稿者:suoyon
浅野孝已


ギタリストの浅野孝已さんが逝ってしまった。

ゴダイゴ再結成の前の1980年代に僕はタケカワユキヒデさんの
CM曲を編曲してタケカワさんに気に入っていただき、
浅野孝已さんとも知り合った。その頃は
よくタケカワさん宅、浅野さん宅にもお邪魔した。

タケカワさんが「ある1曲をその3人3様に個々にアレンジしてみない?」
なんて言って3人でアレンジごっこしたりしたのは楽しき思い出。
当時80年代半ば、2人はすでにPCでの打ち込みをやっていた。
僕はドラムマシーンにあとは手弾きで制作。
「そのうち周防も打ち込みやるんだよ」なんて言われた、、やった。
その後僕はタケカワさんのソロアルバムにも編曲参加した。

また浅野さんはいち早くギターシンセを使用したり先駆的な部分も
あった。僕のスタジオワークにギターで参加してもらったりもした。
2歳上だし、当時すでにスターだった浅野さんタケカワさんは
兄貴のようにペーペーの僕に優しく交流してくれてた。
大阪スクールオブミュージックでもお会いした。

その遥か昔、1969年頃の日比谷野音での
「10円コンサート」
(内田裕也が主催し、まだマイナーだったロックを広める活動としてのライヴ)
に一番カッコいいブルージイなバンド「M」というのが出演したが、
浅野さんはそのバンドのギタリストだった。当時彼も18歳くらい。
日本のロック創世記から活躍していた。
ほんとうにお世話になり有意義な時間をありがとうございました。
トシも近いのにショックです。
ご冥福を、ただただ祈るばかりです。
カテゴリー: 映画音楽
(2020年05月11日)
投稿者:suoyon
スリービルボード



Composer#Michiaki Katoさんからバトン受けた、Film Challenge Batton。
自分流にアレンジ(いい加減に)やらせてもらっちゃいます。

001
映画『スリービルボード』(原題:Three Billboards Outside Edding,Missouri)
2017年アメリカ
監督:マーティン・マクドナー 音楽:カーター・バーウェル
出演:フランシス・マクドーマンド ウディ・ハレルソン

レイプされ殺された娘の捜査が納得行かず警察に抗議をするばかりか、
町外れに3つの抗議の大看板(ビルボード)を自費で立てた主人公ミルドレッド。
人種差別主義者の白人警察官と主人公は真っ向から対立するが、いつしか
その関係性に変化が生じる。
主人公が頑張って、レイプ殺人の犯人を探し出すプチ感動モノの展開なんかを想像してたら、
これが全然違って、なるほど!と。情緒的にウェットな日本人の好きな
下品なお涙モノではなくドライな気持ちいい展開だった。
別の見方すると肉食的な人々ではあるけど*。

「庭の千草」というアイルランド民謡が冒頭と大事なシーンに使用されている。
アクティブでサスペンスなシーンへの音楽がベタに合わせない曲で、この
物語の方向性をしっかりブレないものにしている。
「庭の千草」は1930年代にそういう映画もあったし、
1944年のイングリッド・バーグマン主演の『ガス燈』の冒頭でも使用されている。
そういえば昔CMで僕もこの曲を編曲しました。

とにかく『スリービルボード』は
展開が飽きさせない秀逸な演出。主演のおばさんフランシス・マクドーマンドらの
実力派の演技が問題を抱え悩む人達が家族と別のところで繋がっていくところが素晴らしい。
マクドーマンドはコーエン監督の『Fargo』(1996)でも主演でいい味出してたし、
アカデミー賞エミー賞トニー賞という映画舞台テレビの3大賞をすべて獲ってるすごい女優。
『あの頃ペニーレインと』『North Country』では助演で出てた。

この貧しいミズーリ州の田舎町、これらはラストベルト(Rust Belt)とか言って
錆びついて見捨てられた白人たち・・・こういうこの人種差別主義者の白人警察官が
トランプ支持しちゃうんだろうな、みたいな想像しちゃった。
ただそういう政治的社会的対立が主題ではなく、パースナルなところに帰結している。
政治的な善悪をやっちゃうと説教になっちゃう恐れありだけど、一切説教には
なってない。これ凄いコンセプトの強さが感じられます。
カテゴリー: 雑感
(2020年05月11日)
投稿者:suoyon
コゴミ5.2020
コゴミ収穫2020


タラの芽に続いてコゴミも収穫。天ぷら、和え物でも美味しい。
実はコシアブラも2本だけあるけど、これは収穫のタイミングに迷って
スルーしたまま。数年経ったら2m以上に伸びてしまった。
カテゴリー: 雑感
(2020年05月10日)
投稿者:suoyon
オンライン用セッティング


オンラインで「映画音楽作曲講座」

毎年開催しているMPJ(MUSIC PORT JAPAN)での
映画音楽作曲講座が今回はオンラインで実施します。
Zoomによるオンライン遠隔講座です。
Zoomというのはご存知の方が多いと思いますが無料ですし、
簡単にインストールできます。(有償のものもありますが)
東京にその時間行くことができない方も参加できます。

第1回6/18(木)20:00 スタート (講義)
第2回7/2(木)20:00  スタート (講義)
第3回7/16(木)20:00 スタート(講評)

詳細、ご連絡は以下のMPJまでお願いします。
http://www.musicport-j.org

写真はオンラインに向けてのセティング!