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February 2023 の投稿一覧です。
カテゴリー: ミュージシャン
(2023年02月15日)
投稿者:suoyon
TresJoyeuxUN (2)


Tres Joyeux 『UN』

30年前にBREW-BREWというバンドをやっていて何枚かアルバム出し、ライヴもやっていた。
その時のメンバーViolinの金原千恵子さんがCelloの笠原あやのさんとのユニットTres Joyeuxの
アルバム『UN』をリリースした。

いろんなコンポーザー、ミュージシャンが参加していて凄い凄い密度の濃いアルバム。
実は僕も1曲書いて、と3年近く前に依頼され僕の曲は弦楽カルテット編成で作曲した。
作曲仲間の加藤みちあきさんの曲もありアコギとの絡みが変化にとんだグルーヴが独自の雰囲気だったり、
他にもスパニッシュ風、クラシカル、ピアノとヴァイオリン、チェロの大曲だったり聴き応え充分。
金原さんはサザンの桑田、小田和正等ポップ系のトップミュージシャンのサポートでも有名だが、
そんな多忙の中にこういう自己発信、自己プロデュースの活動もやっているのはアタマがさがる。
カテゴリー: ミュージシャン
(2023年02月01日)
投稿者:suoyon
鮎川&シーナWOOD



鮎川誠旅立つ

まさか鮎川さん、膵臓癌だったとは・・・めちゃ寂しいです。
病を公表せずにライヴしてたとは・・・凄いミュージシャン魂!

凄~く濃い思い出あるんです。
30年前1993年の、今となっては伝説的な
フジテレビ深夜音楽番組『WOOD』で
Rolling Stonesの数曲を新たな解釈で編曲!ということで依頼され
鮎川誠&シーナのヴォーカルで収録し、
僕は編曲し同時にギター、グロッケン、パーカッション、
コーラスで出演もした。
番組の趣旨はアンプラグド時代の感じで、ダビングなし、全部せ~ので撮り録り、
アコースティック楽器のみ使用、その場でのスタジオ・ライヴ方式。

下北沢のダーツバーで最初の顔合わせ、そして鮎川さん宅で打ち合わせ。
鮎川さんが「衣装はライダーズ革ジャンにしよう」と。
僕は「持ってません」鮎川さん「僕のがいくつかあるからそれを貸すよ」と。
リハスタで僕のサックスカルテット編曲を聴いて、鮎川さん
「そうじゃなくて普通にストーンズをやろう」、
僕「普通はつまんない、変えたい・・」と平行線だった。
リハスタはまあまあ修羅場。
結局はアコギのキープリズムをがんがんこないと歌いづらいというあたりから
折衷案に落ち着き、自分のヴィジョンは崩れたがまあ収録は楽しく終えた。
鮎川さんも僕も同じR.Stones愛は変わらないのだが、アプローチは異なった。

シーナ&ロケッツはテクノ的な部分も取り入れてヒット曲してたが、
本質的には完全にロックンロール、ブルースの鮎川&シーナだった。
ベテラン、大御所だが業界的なビジネス感覚より
真っ直ぐなロック愛に溢れていた。温かい人柄でした。
鮎川さんのキース・リチャーズ風をマスターした
オープンチューニング5弦ギターは素晴らしかった。

ロック的な僕のコーラスを「周防君いいよ!」と誉められたが
その後、別の機会でお会いした時に「もう周防君のアレンジではやらないよ!」
と言いつつ熱い握手を交わした。いい感じです、これ。
音楽の真剣勝負なのでしょうがないです。
まあ僕も突っ張って攻めのサウンド求めてたので、
ちょっとだけ反省してます。
鮎川さんは武満徹遺作の『ファミリーツリー』(1996)の詩的な映像ドラマに
出演されている。
シーナさんも数年前に他界されてるし、2人のロック永遠なれ!です。

写真は1993年の『WOOD』テレビエアチェック画像より。
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