リターンズ2016

私周防義和が音楽担当した映画『超高速!参勤交代リターンズ』が9月10日公開される!
写真はそのサントラのジャケット。
大ヒットした前作の続きという設定ながらさらに大展開したストーリィ。悪い中央政府と貧しき地方という対比はなんか現代日本を勝手に思い込したりするのもよい。地方の時代と言わ続けてもなかなか地方のかかえる問題も多いし。
主人公の佐々木蔵之介と湯長谷藩の各侍たちのキャラがとてもわかりやすく表現されてるし、笑いもあり弱小な田舎侍たちを応援する気分にもなりスゴく面白い作品に仕上がった。誰が観ても楽しめる作品作りは本木監督の演出の高さ!
そして、音楽も
超納得のお仕事ができたとマジに思ってます。いわゆる劇伴奏音楽では自分の代表的な作品づくりができたと思う。2時間くらいの作品に約50くらいのシーンに音楽が入っている。劇伴が多いかもしれないが、そんなにうるさくないはず!?ってまあ本人が言っても客観性がないが、無理に音楽だけ盛り上がる曲作りでないのがオレ流なので・・・・いやいやほんと客観性ない文章でスミマセン!

前作のリメイク曲もあるがサイズが異なるので編集したり、楽器を足したり、新たなパートを加えたり、、、実は作業的には凄い大変なことになっちゃいました。今年のお正月はほんと元日も作曲しているという異常事態で取り組んでいました。
前作『超高速!参勤交代』ではあえて弦楽セクションとパーカッション、アコースティック・ギターで作曲したが、今回は再びその楽器編成にフレンチホルン3人、バスクラリネット、などを加えた。

湯長谷藩は今の福島県いわき市にあたるので、今日はいわき市での先行上映会があり本木克英監督は舞台挨拶したようです。エンターテインメントな作品ながら前作での将軍吉宗のセリフ「いわきの土をげがしてはならぬ」は3.11を経験した我々には深く突き刺さる。