1960年の映画『青春残酷物語』

カテゴリー: 雑感
投稿者: suoyon

【2022年03月08日】
青春残酷物語1960




俳優の川津祐介さん死亡のニュース。
写真は1960年の映画『青春残酷物語』の主演川津祐介と桑野みゆき。
姉役の久我美子のところが裏があって面白い。
監督は若き大島渚でこの作品で日本にもヌーベルバーグが起きた。
音楽は4〜5曲くらいと、ジャズ曲が7〜8曲。

内容は美人局で稼ぐ若者の破滅的な話で、愚連隊とか今は
使わなくなった言葉が懐かしくも思う。
鈴木清順監督の小林旭主演のヤクザ映画でも主人公のヤクザが、
素人の愚連隊じゃないんだからヤクザはそんなことやっちゃいけない、
的な・・・よく考えると変だが、ヤクザはある種の美学があって愚連隊は
いけないという構図みたい。グレるの語源なんでしょうね。
そういうのあるよね、『ゴッドファーザー』(1972)でも
マーロン・ブランドのドン・コルレオーネはヤクの商売はいかん、って。
篠田正浩監督の『乾いた花』(1964)でも主人公のヤクザ池部良が
謎の女加賀まりこに向かってヤクはやっちゃいかんって説教する。
まるで正しい人!
『乾いた花』はコッポラ監督、スコセッシ監督が影響受けた作品らしい。
武満徹の音楽、半端ない!

川津祐介というと爽やかで肉食系っぽくない2枚目の印象。
1960年代のNHK大河ドラマで緒形拳が秀吉を演じた「太閤記」の
前田利家役を子供ながら覚えている。その頃は大河見てた。

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