McCoy Tyner逝く

6日にマッコイ・タイナー(pf)が81歳で逝ってしまった。
50枚以上のアルバム残してるしジャズ・ピアノの巨人ですね。
コンポーザー加藤みちあきさんのFBでいち早くふれられてます。
僕がよく聴いていたのは1969年頃から1970年代後半でしょうか。
なんと言っても1960年代ジョン・コルトレーンのバンドでの活躍は凄かったし。
ソロアルバムでは写真の「The Real McCoy」(1967)の「Passion Dance」は名曲。
ジョー・ヘンダーソン(ts)、ロン・カーター(ba)、エルビン・ジョーンズ(dr)という布陣。
録音は勿論ルディ・ヴァン・ゲルダー・・・この時代のモードジャズのムード満載ね。
もう53年経ってるけど今でもスリリングな演奏が熱い。
コルトレーンの「My Favorite Things」での独特の和声やリズムのとり方はアタマに焼き付いている。
左手のルート8va&5度を何小節かごとにガ~んとくるのがマッコイスタイル。
コルトレーンのあの何かに憑かれたように進む強烈な音楽を支えてたのがマッコイ・タイナーと言える。
ウエイン・ショーターの60年代のソロアルバムではだいたいハンコックかマッコイ・タイナーがピアノ参加。
その中の「JUJU」(1964)の「Yes Or No」というショーターの曲でのマッコイ・タイナーのピアノ・ソロは凄い好き。
ここではアフリカ風ではなくスムースなグルーヴと洗練された音選びのアドリブ。
そしてマッコイは1970年代には亡きコルトレーンのレジェンドから吹っ切れたように
「Song For My Lady」とか「エンライトメント」とか迫力あるアルバムを連発してソロの全盛期だったんじゃないかな。
それらが出る度に必ずアルバム聴いたり買ったりしてた。アナログ時代ね。
また彼はエレクトリックやロックを取り入れたりはしなかった気がする。
ハンコックやコリアのようなデリケートなモード解釈というよりアフリカとかペンタトニックで
スケール感大きかったり一直線に速いフレーズ弾きまくる凄みがあった。
逆にバラードでは意外にオーソドックスにキレイにいったりする。
やはりスタンダード、バップから離れて独自のスタイルに行ったのはコルトレーンの影響でしょうか。
どうしても1960年代ブルーノートではショーターやハンコックのソロアルバム、
そのモーダルなジャズが愛聴盤ではあるけど、やはりマッコイさんも聴かなくちゃ・・・音は生き続けるしね。
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