「1968年の音楽地図」
「1968年の音楽地図」・・・レコード・コレクターズ誌がこの5月に特集した。そうかあれから50年経っちゃったんだ!
1968年、僕は中学生だったがポップ音楽に夢中だったし、その後の音楽人生に多大な影響を与えたのがこの1968年から1970年頃だ。またポップ音楽の隅っこにいたROCKというジャンルがポップ音楽のメインストリームになるのもこの頃からだ。社会的にはベトナム戦争が佳境に入り、反戦平和運動が世界的に高まる。サイケデリックブームやフラワームーヴブメントが終息していくのもこの年あたりからだ。マーティンルーサーキングが暗殺された。
Beatlesは一応健在、とはいえサージェントのようなアルバムを作るパワーはなくなってる・・解散への始まりか。Rolling Stonesはロックの最高傑作とされる「Beggards Banquet」でサイケから脱してアメリカのルーツ音楽と向き合った。「Beggards Banquet」を発売日に買いに渋谷のヤマハに行った。輸入盤の発売日だった。Jimi HendrixやCream、Jeff BeckといったBluesに影響受けた技術的にも進化したロック音楽が台頭。ジャズではMilesの問題作で大傑作「In A Silent Way」の前夜であり、Chick Corea「Now He Sings,Now He Sobs」というピアノ・トリオの最高傑作、レココレ誌は「ロマンティックじゃない」って書いてるけど、バカもの!そういうことじゃねえよって。でもスパニッシュ風の曲ではリリカルなロマンティシズム感じるけど。そしてスウィングしてない、イーブンで4ビートに乗るっていうことは重要な点かも。Herbie Hancockは「Speak Like A Child」というこれまたブラスを組み込みつつ知的なアンサンブルを書いた大傑作アルバムだし、この2枚はモード・ジャズの最高傑作でもある。Wayne Shorterは「Super Nova」の前夜・・・・とにかくロックやジャズが世の中の動きと連鎖して大きく変動するムーブメントの始まる年かも。
yukko project
プロフィール
ミュージシャン
- 『おおたか静流を聴く会』6.23
- Wayne Shorter追悼#3
- SUPER NOVA(1969)《ショーター追悼その2》
- WAYNE SHORTER逝去
- Tres Joyeux 『UN』
- 鮎川誠旅立つ!
- Jeff Beckが逝っちゃうなんて
- おおたか静流旅立つ
- ビル・エヴァンスの特集を地上波のテレビで
- 作曲家の桜井順さんが
映画音楽
- 『生きる』がイギリスでリメイクされた
- Wayne Shorterドキュメント映画『Zero Gravity』
- 『水で書かれた物語』を上田の映劇で観る。
- 配信ドラマ『シコふんじゃった!』が世界配信!
- シコふんじゃった!2022
- 映画『ブリキの太鼓』
- ポワチエとボグダノヴィッチ監督逝く
- 『マダムと女房』 1931年
- 世界初のトーキー映画
- 刑務所モノの最高傑作
雑感
- 小池さんだ!!鈴木伸一さんの本
- INTO ANIMATION 8 国立新美術館で8月4日(金)6日(日)に上映!
- MPJ でのオンライン講座2023
- 4年ぶりの菜の花公園
- ラジオ番組『うっぴいステーション』にゲスト出演
- 2023年あけまして!
- 犬山城への道
- 東京藝術大学大学院での市民講座
- アウトレットに楽器屋が!!
- 四条烏丸の東に少し上がった柳馬場通り
音楽