ストラヴィンスキーのVHSが出てきた

カテゴリー: 音楽
投稿者: suoyon

【2017年01月10日】
Stravinsky


昔のVHSビデオテープを整理してたら「ストラヴィンスキー生誕100年」のドキュメント映像が出てきた。1982年に放映されたものだ。それから35年経ってしまったんだ!
写真はその映像を写真撮ったものだが、ストラヴィンスキーが「春の祭典」を作曲した時に、ロシアバレエ団のディアギレフ団長にその不協和なリズムフレーズをピアノで弾いてみせたところ(今で言うdemo演奏かな)、ディアギレフは驚いて「こんなのが長く続くのか?」って聞いたそうだ。ストラヴィンスキーは「そうだ長く続く」と言った。
1910年代にストラヴィンスキーは「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」と立て続けに3大バレエ音楽をパリで発表、当時の音楽に革命を起こした、、、というか20世紀の音楽の新たな方向を示した歴史的な大作だ。しかし「春の祭典」の評価は散々なもので酷い扱いをされた。その後大変な評価を受けることになる。

いやいやこのドキュメントは面白い興味深い。「春の祭典」の日本初演(1950年代大阪での初演)のエピソードは、なんと指揮者がどこやってるかわからなくなり、演奏者は適当にそれらしい音を弾き吹き続け、トランペット奏者のフォルテのフレーズで偶発的に終った、とか。当時は難解曲と言われてた。

とにかく「春の祭典」のリズムのフレーズはメチャかっこいいと20代の時思った。一番好きな音楽のひとつだ!僕の20代の当時ドビュッシー、バルトーク、ストラヴィンスキーのお蔭でクラシックにも現代人の価値観に通じる普通の音楽があると思った。3和音の音楽はある意味異常な人工美なので(勿論素晴らしい音楽であることは確か)不協和音は普通なんだと。


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