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January 2021 の投稿一覧です。
カテゴリー: 音楽
(2021年01月28日)
投稿者:suoyon
myfavo桑野 (1)


「My Favorite Things」のカバー、Violinist,
Composerの桑野聖アルバムより
https://youtu.be/7bBDwaLMHZI

原曲のリズム3拍子を4拍子に変え、和声、メロディも
別の料理の仕方でオリジナルなアレンジを目指した。
そうですね、、昔佐藤允彦さんのアレンジングゼミで
アレンジはコンポジショナルにせよ、と習ったのが
ずっとアタマの片隅に・・・それはポップソングの
編曲とはまた異なる概念でしょう。
JR東海・京都篇のCMを10回くらい音楽担当しこの曲を
いろんなアレンジした。その中のひとつを桑野さんアルバム用に
更に深みに行ってみた。
桑野さんはリハと本番では全然フレージングの柔らかさが違っていて
感動的な演奏していた!
2人でマイクセッティングして、要するにこの曲のエンジニア、
ミックスは我々2人でやってるんです。

CMの時はメロディを崩しすぎてNGくらいリテイクしたりもした。
そして数年後再びこの仕事来たので、
またメロディ壊すとリテイク食っちゃうから忖度したアレンジしたら
またNGになった。
「もう何年もこの曲やってるのでメロディ崩して下さい」
というオーダーだった。やった!壊すのって楽しい。ぶっ壊して再構築!
これがコンポーズだ!
別仕事でベートーヴェン、グリーグ等のクラシック、美しき天然、
Over The Rainbowなどもそんな崩すアレンジしてた。やっぱ一度壊さないとね。

1992年頃だったか、フジTVの音楽番組でROLLING STONESを
サックスカルテット中心に数曲アレンジしてシーナ&鮎川さんが
歌う企画で僕は音楽監督、編曲した。
またまた原曲の和声を大幅に変えた。
R.Stones好きだから変えたい。
でも鮎川さんにNG食らった。
鮎川さんは逆に好きだからそのままやろうって。
全く平行線だったがなんかお互い
言いたいことちゃんと言って気持ちいい関係になった。
シーナさんは数年前に逝ってしまったが僕はその企画に
ギター、グロッケン、コーラスでも参加して彼女にホメられた。

話戻って・・・
名画『サウンド・オブ・ミュージック』の決してメイン
ではないこの楽曲「My Favorite Things」は、
意表をつく素晴らしく個性に溢れたメロディで構成されている。
1960年代にジョン・コルトレーンもモード・ジャズに
アレンジして求道者のような凄い演奏していた・・・
高校時代死ぬほど聴いた。
まさか大人になってこの曲を編曲する仕事が来るとは
思わなかったが、原曲でもコルトレーンでもない
コンポジショナルなサウンドを桑野さんと目指した。
2002年頃の目黒ブルースアレイでのライヴでも演奏した。
カテゴリー: 音楽
(2021年01月21日)
投稿者:suoyon
AsTears2 (1)


ポップスタンダード曲を料理するシリーズは昔からやっていて、
それは子供の頃から聴いてたポップ音楽へのリスペクトを込めてます。

https://youtu.be/60NpPTuIEn4
今回の曲は「As Tears Go By」でベーシスト泉尚也参加でリニューアル!
「As Tears Go By」はミック・ジャガー&キース・リチャーズが1960年代当時に
マリアンヌ・フェイスフルのために書いた曲で、マネージャープロデューサーの
A.オールダムも作者の1人にクレジットされている。
僕は高校時代によくやっていた思い出深き曲。


https://youtu.be/_Fg5eHX2-HE
こちらはスライド・ギターのRec場面を以前にアップした
ボサノヴァの名曲「Corcovado」(A.C.Jobim)。
この曲も泉尚也参加でリニューアル!
2019年にジョアン・ジルベルトが亡くなった時がきっかけ。

コーダ部分は短いですが、
泉尚也フレットレスベースのアドリブ。
カテゴリー: 音楽
(2021年01月15日)
投稿者:suoyon
photo_fiddler's (1)

「Fiddler's Philosophy」
https://youtu.be/X9lGC6OsTuw

Violinist,Composerの桑野聖さんと2002年に作ったアルバムの中の
「Fiddler's Philosophy」をアップしました。
桑野さんとは1989年頃にCMスタジオワークで弾いてもらったのが最初。
それから30年ものお付き合いになる。

「Fiddler's Philosophy」は僕の作曲作品としても渾身の最高傑作。
7th系中心に、巧みなコード進行せずに大きな流れを作った。
ロック的であり、トラッド風な面もある。精神的には攻めている(つもりネ)。
ポップ・ロックなViolin Music、、と言ってもポップソングのポップではない
ですが。
Violinのパッションというか熱量がものすごく高い演奏になっている。
情緒的泣き系のメロではないメロディのスケール感。
途中の歪み音色もViolinにエフェクトかけて、その状態で弾いている、、
つまりミックスの時にエフェクトかけたのではなく、その音色で弾いた。
そのモティーフに沿った桑野Violinのアドリブが後奏の最後まで続く。
桑野聖アルバム『東方弦聞録』より
カテゴリー: 音楽
(2021年01月07日)
投稿者:suoyon
スクリーンショット 2021-01-07 23.28.50

『What's Going On』
昨年アメリカでの人種差別への反対運動があった頃に
『What's Going On』をカバーしてみたんです。
https://youtu.be/RZnRFb3aPFg

年末にベーシスト泉尚也も参加し、新たにリニューアル完成しました。
ギターも左手ヤバイんで1日30分弾いては次の日に廻してどうにかrecできました!
原曲をリハーモナイズして間奏も新たな提案してます。
といってもあの歌のノリは勉強もんです。
泉尚也さんは音大での授業でこの曲を題材にベースラインの分析をしてるとのことです、凄い!

『What's Going On』
マービン・ゲイの1971年のヒット曲だが当時はレコード会社の上層部に
「こんな売れそうもないR&Bはダメだ」って言われたが、今や歴史的な名曲になっている。
数年に一度やるアメリカの音楽誌の歴代ポップベスト1に選ばれてもいる。

僕は中学の頃はオーティス・レディング、サム&デイヴ、ミラクルズ、シュープリームス、
フォー・トップスなどR&B好きでしたし1970年のサム&デイヴの来日渋谷公会堂コンサートに
行ってるんです。衝撃でした、あのリズム!とグルーヴ!もうそれで情緒的メロディを超えて行けたのかも。

『What's Going On』はベトナム戦争から帰還したマービン・ゲイの弟から聞いた話をもとに作曲したらしい。
反戦の内容です。60年代の楽しきR&Bにはない。
60年代のエンタメ志向のモータウンR&Bにサヨナラしたという意味で
アフリカ系アメリカン(黒人)ポップ音楽の新しい礎である。その後の
ロバータ・フラックの「Killing Me Softly」などとともに黒人ってノリがいいだけじゃない、
ということを教えてくれた新しい動きのはじまりなのでしょう。

ただジャズを聴いてると60年代のマイルスやショーター、ハンコックなどのやってる
モードの音楽は音楽史上でも最も知的な音楽のひとつのような気がするので黒人って
リズムのグルーヴの凄さだけじゃないことは、そっち聴いてる人には当たり前のことなんだけど。

しかしアメリカはとんでもないことになっている。
『What's Going On』の歌詞がワシントンで起こった出来事にダイレクトであてはまる。
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