BetweemTheButtons (1)

Charlie Wattsのベストな演奏は
まず1966年「Paint It Black」。
勢い若さ感じるし、タムのフィルイン、16分音符の切れ味も鮮明。
曲のグルーヴが8ビートなんだけど、独自なムード持ってる。
ブライアンのシタールもすでに1966年時点でエスニック無国籍だし。
それとマルチレコーディングじゃない時代のドラムのマイキングの雰囲気も
好きです。
「赤い扉を見たら、黒く塗りたくなった」っていう出だしの歌詞(M.Jagger)も
なんか反抗的でロックな感じ、中学生にはバッチリでした。

1967年の「Let’s Spend The Night Together」「She's A Rainbow」
で16分音符のフィルイン。
スネア、タムをダカダカダカダカっていうの中学生の時好きでした。
「She's A Rainbow」はクラシカルなキレイなピアノで
曲で始まって、ミックの歌がだんだんメロディを
崩していきいつものR&B風な感じが、
中学生の頃はやはりオトナ社会への
反発がいいと思ってるので、メロディがキレイでセンチなのより
そっちに行っちゃったデスワね。

1969年のロックの名曲「Gimme Shelter」での
曲の展開小節での4分音符のフィルイン。
フィルイン、ってドラマーの見せ所だから、カッコいいフィルするとか、
テクに走って当然なんだけど、4分音符で行くなんて!ある意味、
ワビサビの極地!
細かい音符でテクに走るとそれは個人プレイの凄さなんだけど
大きなフィルインは曲になる、っていう法則を30年前発見しました。
大きなフィルは、それはもう曲の一部になっていくんです。
テクニカルなプレイは個人技の凄さ、として残るんです。
チャーリー・ワッツはテクの凄さとかじゃないから、でもこういうところで
曲に貢献してるのです。

1972年の名作「Exile on Main St.」で速いロックンロールに
ブラシ使うのなんかは
ジャズやってたから出たアイデアでしょう。

名曲「You Can't Always Get Whta You Want」(1969)は
ドラム叩いているのは
プロデューサーのジミー・ミラーでドラムとてもいいです。
そしてミラーのアドバイスを受けているうちにワッツはこれはミラーが
叩いたほうがいいと進言したらしいです。ミラーにいろんなことを
学んだとチャーリーは言ってます。
また同世代のドラマーではジンジャー・ベイカーは完璧、
ジョン・ボーナムは見た中で一番凄いドラマーだと言ってます。

天国でも8ビートのグルーヴを!
そして、元々ジャズドラマーで
自分のジャズ・バンドでも活動していたから・・
4ビートのグルーヴも!

写真はBetween The Buttonsのアルバムより