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March 2020 の投稿一覧です。
カテゴリー: 雑感
(2020年03月31日)
投稿者:suoyon
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走り書き的雑文です・・・
1931年の映画「フランケンシュタイン」を観てるとホラーの原型とも
言われてるけど、そんなに怖くはない。でも典型的なものを作った功績凄い。
それは当時としては相当恐怖だったと思うけど、セットや物語の展開など
まだ稚拙な感じで、こりゃドリフのコントだ、なんて思ってたら志村けん
さんが亡くなってしまった。特にファンではないがなんか寂しいし原因が
原因だしとても悔しい。
1973年のスペイン映画「ミツバチのささやき」にもそのまま数分間
引用されたいて重要な役割を持っている。この映画は最高!

話戻って「フランケンシュタイン」は
19世紀のイギリスの小説家メアリー・シェリーが18歳で書いた怪奇小説。
メアリーの旦那さんが有名なパーシー・シェリーだったので、そしてまだ
18歳の女の子だったので初版にはメアリーのクレジットがない。
映画のほうもクレジットされてないことを最近発見しました!

2017年の映画「メアリーの総て」はそのメアリー・シェリーを描いた作品で
主演はエル・ファニング。エル・ファニングって菊地凛子や役所広司が出てた
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の「BABEL」で子役として
ブラピの娘役やってた女優さん。それがいまやアメリカを代表する女優になった。
メアリー・シェリーの夫は有名な詩人で
ミック・ジャガーがブライアン・ジョーンズ追悼の1969年のハイドパークコンサートで
ブライアンのために引用し朗読したのがシェリーの
「君は死んだのではない、人生という夢から覚めたんだ・・」で、印象的な1節。

またまた話戻って「フランケンシュタイン」は死人の脳を入れ替えて人造人間を
作る話だがジョニー・デップ主演の「トランセンデンス」(2014)は
その最新版みたいな感じ。死んだ人間にA I を組み込んで
それがまたたく間に人間を制服していく話。後半がハリウッド的なお子ちゃま志向。

A I との恋愛を描いたのが「her_世界にひとつだけの彼女」で彼女を「ひとりだけ」
じゃなくて「ひとつだけ」っちゅうところね。この主演を「ジョーカー」の
ホアキン・フェニックス。彼は少し前にカントリー歌手ジョニー・キャッシュの
伝記映画「ウォーク・ザ・ライン」(2005)ですべて自分で歌ってて、
ほんとのキャッシュとは行かないまでもリアル感はある。
「her_世界にひとつだけの彼女」(2013)のほうはカナダの
バンド(ユニット)が音楽やってて、いわゆるオーケストラ劇伴職人じゃない新鮮さがある。
なんでしょう、和声とかリズムとかメロに新しさは感じないけど雰囲気ね、
多少アンビエント風な、それが職人的でなくていいんでしょうね。

ちなみにホラーってあまり好きではない。
昔「エクソシスト」(1973)ヒットしたりとか、いくつかホラーでも面白いのはある。
精神的に怖いほうがほんとに恐怖ではある。
ホラーではなくて恐怖映画のヒッチコックなんかは大好き。
音楽のバーナード・ハーマンが名作いっぱい作曲してる。
ハーマンはスコセッシの「タクシードライバー」(1974)が遺作。

僕が音楽やった「それでもボクはやってない」(2006)「終の信託」(2012)は
普通の人が最後は罪人になっちゃう・・精神的に怖い作品だと思う。
カテゴリー: 雑感
(2020年03月29日)
投稿者:suoyon
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28日深夜から降ってきた雪、
明け方に町内放送の大雪警報でたたき起こされたが、
8時頃には30cmは積もってる。
春の雪だから湿気があって重いので雪掻ききつい。
車、まだスタッドレスタイヤのままでよかったけど・・・
カテゴリー: 雑感
(2020年03月22日)
投稿者:suoyon
韃靼そば


写真は長和町の韃靼(だったん)そば。高地でしか栽培できない種類らしく従来は苦味が強かったが、この店では新たに2017年から信州長和町の標高1400mとかの高地栽培で開発されたらしい。
食感はもちもちしていて美味しい。色が黄色で普通の蕎麦とは雰囲気が異なる。
ポロフェノールの中のルチンが通常の蕎麦の120倍とめちゃヘルシー。
横のお皿にあるのは大根の天ぷらで、これがまたサクサクした歯ごたえでめちゃ良かった。
このお店はダッタンそばの専門店で信州長和町から白樺湖に辿る道、山の途中にある。まるでパスタのような雰囲気だけどこれは二ー八のもり蕎麦。
1年に1回くらいこの山越えの道通って諏訪方面とかにドライヴ。白樺湖を通る道で帰りは中山道で和田峠を超えて蓼科、望月町、佐久に出る。

韃靼(だったん)そばの「だったん」はダッタン人のことで、それは北モンゴルとか
カザフの北部からヨーロッパにかけて活動した人たちでタタール人とかポロベツ人とも言われるようだ。とにかく北ユーラシアの高地栽培が由来みたい。
ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンの「イーゴリ公」の中の「ダッタン人の踊り」はメロディアスな有名曲でJRの「奈良」のCMで使用されてますね。
カテゴリー: 映画音楽
(2020年03月18日)
投稿者:suoyon
IMG_4883



「映画音楽カミクダキ」開催します。
4月19日(日)16:30~19:00 場所:ガレリアカフェユウ(茗荷谷)
https://z-m-www.facebook.com/events/200456988005546/

レギュラー的に行ってる「カミクダキ」やります! 周防義和&Jirafa
日本アカデミー賞優秀音楽賞ご報告も兼ねて、周防義和が音楽担当した映画等からの音楽解説、
その他、皆さんにもクイズを投げかけ、どんな音楽が映像に合うかとか音遊びもしたいです。

映画音楽というと一般的にはメロディアスなテーマ曲になっちゃいますが、
そういうミーハーな名曲集じゃなくてもうちょい深掘りした映像と音楽の関係を、、、
なんで,この音楽がこの映像に合うの?みたいなことを追求します。
ちょい知的、でも楽しく行きたいです。
感染ウィルスねえ、ちょっとでも改善してると嬉しきことです。
この会は20人限定の小さな集いです。
前もってガレリアカフェユウか私に予約入れて下さい!
ガレットの美味しいお店で、日曜の夕方です!
(注:ガレリアカフェユウは昨年6月に移転してます・・同じ茗荷谷駅周辺の別場所です)
カテゴリー: 音楽
(2020年03月17日)
投稿者:suoyon
mccoyt



6日にマッコイ・タイナー(pf)が81歳で逝ってしまった。
50枚以上のアルバム残してるしジャズ・ピアノの巨人ですね。
コンポーザー加藤みちあきさんのFBでいち早くふれられてます。

僕がよく聴いていたのは1969年頃から1970年代後半でしょうか。
なんと言っても1960年代ジョン・コルトレーンのバンドでの活躍は凄かったし。
ソロアルバムでは写真の「The Real McCoy」(1967)の「Passion Dance」は名曲。
ジョー・ヘンダーソン(ts)、ロン・カーター(ba)、エルビン・ジョーンズ(dr)という布陣。
録音は勿論ルディ・ヴァン・ゲルダー・・・この時代のモードジャズのムード満載ね。
もう53年経ってるけど今でもスリリングな演奏が熱い。

コルトレーンの「My Favorite Things」での独特の和声やリズムのとり方はアタマに焼き付いている。
左手のルート8va&5度を何小節かごとにガ~んとくるのがマッコイスタイル。
コルトレーンのあの何かに憑かれたように進む強烈な音楽を支えてたのがマッコイ・タイナーと言える。

ウエイン・ショーターの60年代のソロアルバムではだいたいハンコックかマッコイ・タイナーがピアノ参加。
その中の「JUJU」(1964)の「Yes Or No」というショーターの曲でのマッコイ・タイナーのピアノ・ソロは凄い好き。
ここではアフリカ風ではなくスムースなグルーヴと洗練された音選びのアドリブ。

そしてマッコイは1970年代には亡きコルトレーンのレジェンドから吹っ切れたように
「Song For My Lady」とか「エンライトメント」とか迫力あるアルバムを連発してソロの全盛期だったんじゃないかな。
それらが出る度に必ずアルバム聴いたり買ったりしてた。アナログ時代ね。
また彼はエレクトリックやロックを取り入れたりはしなかった気がする。
ハンコックやコリアのようなデリケートなモード解釈というよりアフリカとかペンタトニックで
スケール感大きかったり一直線に速いフレーズ弾きまくる凄みがあった。
逆にバラードでは意外にオーソドックスにキレイにいったりする。
やはりスタンダード、バップから離れて独自のスタイルに行ったのはコルトレーンの影響でしょうか。
どうしても1960年代ブルーノートではショーターやハンコックのソロアルバム、
そのモーダルなジャズが愛聴盤ではあるけど、やはりマッコイさんも聴かなくちゃ・・・音は生き続けるしね。
カテゴリー: 雑感
(2020年03月08日)
投稿者:suoyon
パミール


6日、日本アカデミー賞授賞式に行ってきました。
最優秀音楽賞は逃しましたが、そして感染ウィルスのために規模縮小での開催でしたが、
有名監督、スター俳優の方々、実力スタッフ等、映画界で活躍した人たちの集いはやはり華やかな会でした。
また功労賞では往年の有名監督、脚本家、俳優の方々の
登場に感銘すると同時に、そんな映画の歴史的なイベントにいることに感激してしまいます。
僕の座ったテーブルではラッドウィンプスの若きバンドの3人と一緒でした。

今回は最優秀までは行かないだろうな、とちょっと弱気に思いつつプレゼンターの発表の瞬間は
それでも興奮が身体を駆け巡ります。なかなか人生でこういう瞬間ないです。
隣にいたラッドが獲ったので握手したり、始まる前では控えの間の音楽賞テーブルでは他の音楽家の方々と交流、
僕以外の皆さんとても若く刺激的な時間でした。

映画「カツベン!」は12月13日に公開、優秀賞の連絡が来たのが正月明けの1月8日なので12月末に集計
ということで会員の投票には不利な中、各部門で優秀賞を受賞したことは素晴らしいことでした。
ちなみに「ノミネート」っていうのと異なるのは優秀賞で賞金が出るっちゅうことでしょうか。ありがたきこと!
また「カツベン!」の美術の磯田さんが毎日映画コンクールで受賞、
照明の長田さんも文部科学省の文化的な功労での受賞となり、カツベンチームでの打ち上げは盛り上がりました。

映画「新聞記者」のシム・ウンギョンさんが主演女優賞獲った瞬間、すぐ隣のテーブルだったし、
本人は唖然として、スピーチでは号泣というのがナマで見ていてこちらも涙出てしまいました。
シムさんのドレスも素敵でした。
MCの安藤サクラとは以前湯布院映画祭でお話いた実力派のほんとうに素敵な女優さん、
二階堂ふみさんは「四十九日のレシピ」の音楽やったときはまだ若手でしたがスゴイリアルな
演技に感動してたらまたたく間に主演、助演の両部門で選ばれる実力派になっちゃいました。
小松菜奈も魅力的、なんと言っても吉永小百合、宮沢りえ、役所広司、菅田将暉、綾野剛ら
常連ですね。ナマの笑福亭鶴瓶・・・こんな存在感の凄い人もいないですね。

写真は会場の新高輪プリンスホテルのパミール館の受賞者控えの間。
1997年に初めて最優秀獲ったとき、もうこんな所に来ることないだろうななんて思ってて、
今回4度目、プレゼンター入れると6度目の出席、夢の数時間、疲れましたが楽しみました!
カテゴリー: 雑感
(2020年03月03日)
投稿者:suoyon
coppola


しかしメディアはWHOが決めた「covid19」 っていう名称は使用しないんだね。
コロナビールは好きです。(・・・桑野さんFBへ)
トヨタの昔の車「コロナ」が全盛だったらどうなってたか。

今日とか昨日スーパーとかホームセンター行ったらけっこう子供達がいた。
そうだよね、親と一緒にそういうところに行っちゃうよね。

首相のあまりに急な休校の要請は専門者会議の意見を反映させたものではなくて、
焦ってやった、みたいな。やっとっこさした記者会見といっても一方的で、
尚且「柔軟に対応しろ」というのはおかしい。
指示や命令ではないから「絶対にやれ」ではないっていうこと?最初から逃げ道作っておくのか。

首相の子分の文科大臣もその日に知った、連立組む公明党も直前に知らされた、と、
民主的プロセスが・・そして専門家や論理的なデータに基づいた上でのトップダウン的な判断とは思えないのが、
こういう大事な問題の時に「この人で大丈夫?」って思っちゃう。
この首相が「真摯に対応する」とか言うときは全く逆で、のらりくらり作戦の印象操作的な不誠実なものと言って良い。
野党に野次飛ばす下品な性格だし人間的に育ちに問題あるとか欠落あるんでしょうね。

その裏で検察庁の検事長の定年延長という、行政の管理下ではあるが権力からはニュートラルな
立場に置いておかなくてはならない検察庁の問題(検事総長の権限は憲法にも書かれている)や、
自民党議員秘書の選挙違反逮捕、ウィルス感染問題の会議での3悪大臣(萩生田・小泉・森)の
サボり欠席など国民をなめている。これは保守とかリベラルとか右左のことではなくて、
国民の税金をどう使うかを
ちゃんとやるべき権力をもった政権への意見で、野党が少数でくっつくとかくっつかないとか頼りないから
メディアや国民が多少は批判的な要素を持つことは健全だと思う。
国難のような時にほんとうに国民のためにきちんとした仕事をしてくれる人たちなのか?
「モリトモカケサクラ」と自分の都合いい人々へ利益誘導するような首相だしね。僕のような特定の主義のない、、、
すみません、でもそれいい(=good)加減な奴とも言えます。そんな僕さえこれはおかしいと思っちゃう。

写真はカリフォルニアワイン「FRANCIS COPPOLA」。飲みやすく高級なテイスト。小林哲さんありがとう!
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