あの日の靴音1edit3

軽井沢住まいも7月で14年目になる。ご近所の方々と柳会という名の
集いを年に一度しているが、今回は最後にサプライズがあった。
うちの隣りの蜂須さんの奥様がななんと作家デビュー!
はちすきょうこさんが「あの日の靴音」というエッセイを書き上げた。

昭和13年生まれのきょうこさんの戦中戦後のお話が淡々と綴られている。とにかく普通の人の、でも普通ではない日常=戦争が訪れたことによる大変な日々。それを子供の記憶を辿って書き上げた、真実の話だ。貴重な話、この時代を経験していないと書けない、次世代に残さなくてはならない文章だと思う。政治思想の話ではなくひとりの子供から見た戦中戦後の話とも言える。あたり前だけどとにかく戦争をしてはいけない、ということを改めて感じさせられた。
「あの日の靴音」作:はちすきょうこ  文芸社