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December 2014 の投稿一覧です。
カテゴリー: 雑感
(2014年12月26日)
投稿者:suoyon

 

 

お笑いユニット《The Newspaper》のライヴを東京銀座博品館劇場で見た。

以前からザ・ニュースペーパーの政治風刺、政治家ものまね芸にはただただ関心していたが、この日12月16日初めてナマで見れた。博品館劇場は満席。すべての公演が完売らしい。

12月16日って、衆議院総選挙のたった2日後なのにザ・ニュースペーパーのネタは選挙を題材にしたものも多く、中1日しかないのに作家が書いてそれを演じるという超高速!なパフォーマンスには圧倒された。

 

勿論大権力を得た自民党を風刺しつつ民主党、公明党、共産党と区別なく切り捨てるところが小気味よい。

庶民にとっては、心の底でほんのちょっと思っていながら、公には言いにくいところを掘り出してくれるのがお笑いの芸の真骨頂とも言える。場内は2時間以上ずっと大爆笑に包まれた。

しかし最近の政治家は強烈なキャラが薄いのかな、と思ったことも確か。シュショウは滑舌悪いとかは絶好のネタだが他にはこれといった特徴がないし、スガさん、タニガキさんも強烈さはない。民主党にも同じことが言える。それでコイズミのものまねが登場、これはけっこうキテる。勿論特にコイズミの支持者というわけではないですが。

土砂降りの雨の日だったが《The Newspaper》のライヴを見てちょっと心がすうっとした後劇場出ると雨はやんでいた。

銀座8丁目から4丁目へ散歩、雨上がりの夜の銀座、クリスマスのイルミネーションもさり気なく綺麗だった。

 

しかし本当のほうの選挙・・・ドン引き

 

 

カテゴリー: 雑感
(2014年12月14日)
投稿者:suoyon

 

12月14日朝、大阪から東京に移動して午後2時からの三軒茶屋シアタートラムでのお芝居『みえない雲』を見た。

主演が『舞妓はレディ』の上白石萌音。そう萌音ちゃんの舞台主演デビューでもある。映画とは異なって絶叫、怒り、など感情のダイナミクスの激しいお芝居を見事にこなしていた。舞台での声の大きさにちょっと心配ではあったがそれも問題なかった。芝居後本人に会ったら『舞妓はレディ』でのヴォイストレーニングで相当鍛えられて良かったとのことだった。劇中ではアカペラで歌うシーンもあり、彼女のすんなり入ってくるレガートな歌が良かった。

劇の内容は大変重いシリアスなもので反原発のストーリィ。グードルン・パウゼヴァングの原作を舞台化したもので1986年のチェルノブイリ原発事故を受けて翌1987年に書かれたもの。ドイツにおきた架空の原発事故での主人公の悲劇を描く。上演台本・演出の瀬戸山美咲が原作者のパウゼヴァングに会いにドイツに行くことを芝居に取り入れて2重構成的に話は進む。

 

演出の瀬戸山が小学6年の時に読んだ原作『みえない雲』が大人になった2011年3月11日の福島原発事故で「避けられない現実」となってこの舞台化へ動いたとのこと。セリフの中で単に反原発の政治的な運動ではないという作家としての苦悩なども吐露していているところが良かった。陽月華のひとり芝居の部分も凄かった。

全体は重くシリアスだし絶叫するセリフも多いので楽しいという物語ではないし、最後も勿論なにかが解決するわけではない。萌音ちゃんもこんなシリアスで、ある意味地味な物語の主演をよくやったな、というのが正直な感想でもある。しかし凄くやりがいのある役に挑戦して「楽しい」と話してくれた。まだ16歳だもんね、凄いなあ。

 

『みえない雲』:

2014年12月10日(水)~16日(火) シアタートラム

原作:グードルン・パウゼヴァング 訳:高田ゆみ子(小学館文庫) 上演台本・演出:瀬戸山美咲

CAST

上白石萌音 陽月華 塩顕治 中田顕史郎 大原研二(DULL-COLORED POP) 浅倉洋介 橘花梨 石田迪子  つついきえ 佐藤真子 間瀬英正 / 大森美紀子(演劇集団キャラメルボックス)

 

写真は『みえない雲』のポスターより、主演の上白石萌音

 

しかし反原発の劇『みえない雲』見て、今日選挙の日、この国の行方は・・・みえない

 

カテゴリー: ミュージシャン
(2014年12月07日)
投稿者:suoyon

BOBBYKEYSSAX 

Sax奏者のBobby Keys(上の写真)が亡くなった。ボビー・キーズといったらなんて言ってもRollingStonesファミリーとして数々のレコーディング、ツアーサポートをこなした重要メンバーと言える。ボビーはミックやキースと同じ70歳、特にキース・リチャーズと仲が良く、キースと同じ誕生日の12月18日を迎える少し手前の12月2日に逝った。

 

1969年のストーンズの『LET IT BLEED』の「Live With me」が最初の出会いの曲だろう。テキサス生まれのボビーは当時デラニー&ボギーに参加していた。ボビーを起用して60年代R&B風のサウンドを狙ったものだったと思う。「Live With me」のサックスでストーンズサウンドが大人っぽいソウルフルなロックを手に入れたと言って良い。

そして1971年の『STICKY FINGERS』のストーンズにとっても超代表曲のひとつ「Brown Sugar」でのサックスソロは伝説的なロックサックスとしての名演になった。僕は当時高校生だったが渋谷の輸入盤レコード店「CISICO」 でこれを聴き「こんなサックス今まで聴いたことないな」という衝撃を感じた。今では当たり前かもしれないが当時は凄かった。

この「Brown Sugar」でのサックスソロはもう曲の一部、主メロディの一部と化していると言っていいだろう。ツアーでもこの曲のこのサックスソロのこのメロディをファンは皆歌えるほどカラダに染み込んでいる。

今年3月のストーンズ東京公演でもこの「Brown Sugar」のボビーのソロを聴いているがそれが最後となってしまったことになる。

 

同じ『STICKY FINGERS』の「Can’t You Hear Me Knocking」では本来前半部分だけだったのが後半のジャム・セッション風のところでボビーが「オレにひとくさり吹かしてくれ」と言い出して、そのソロが良くてああいった構成の、それまでのストーンズにない楽曲として完成したらしい。

 

1972年のロック史上の名作に数えられているストーンズ『EXILE ON MAIN STREET』の「Sweet Virginia」でのボビーのソロが素晴らしい。勿論これもまずストーンズ調カントリーのリラックスした、でいてアーシーな曲自体がコアなファンには絶大な評価をされているがボビーのソロは溶け込むようにブレンドしている。

 

 ボビー・キーズのサックスというのは例えばジャズ側から見たら下手くそかもしれないが、それは技巧指向の狭い見方だと思う。

ボビーのソロを聴いていると、ジャズ系のサックスには必ずあるスケールを吹きまくるような奏法が一度もないことだ。歌うソロ、歌心がないとフレーズを組み立てられないソロ、渋いブルース・ギターやエリック・ゲイルのギターの無駄な音を入れないpenta-tonicだけで押し通すような、でもグルーヴを考えた・・・それがボビーのソロだ。

 

1973年頃にドラッグやアルコールが酷くて(こんなことストーンズ側から言われてもねえ・・・最もミックは仕事はメチャしっかりやる人ではあるので)ストーンズファミリーから外されて、ジャガーはクインシー・ジョーンズに推薦されたアーニー・ワッツをツアーに参加させた。ライヴドキュメント映画『LET’S SPEND THE NIGHT TOGETHER』でアーニー・ワッツのストーンズとのコラボが聴けるが、そしてアーニー・ワッツは上手いし、ジャズ・フュージョンでのキャリアのある実力者だ。しかしなにか違う。ロックって音数じゃないし、複雑なスケールということでもなく、なにかそこにロックの奥深さがあることがわかる。

 ところで、「上手い」っていう言葉は時にキケンだ。うまい人って感性はなにかに任せていて技術が優れているタイプだったりすることが多い。最初に切り開いた人は決して上手くはなくて・・でも感性が良くて、新たな価値観を作っている、みたいなことが歴史的には多い。

 

ボビーと仲の良いキース・リチャーズがミックに内緒でボビー・キーズをストーンズのツアーに戻す。それはキースが段取りを考え、ミックに知らせないでリハにボビーをスタンバイした。そしてそのソロを聴いたミックは「反論する余地がないな」とボビーのストーンズツアーへの復活を認めたという。しかし、ボビーは15年くらいストーンズから干されてた。ストーンズってやっぱりミックさんの仕切り、相当厳しいんですねえ。

ボビー・キーズ!天国でもジャムってるんでしょうね。

 

下の写真はボビーの代表的な名演が聴ける「Brown Sugar」が収録されてるROLLING STOENSのアルバム『STICKY FINGERS』。ちなみにジャケットのアート・ディレクションはアンディ・ウォーホル。あの有名なベロのロゴマークができた伝説的なアルバムだ!

ボビーキーズ

 

 

 

カテゴリー: 雑感
(2014年12月06日)
投稿者:suoyon

 

今日は東京で13時に大泉にある東映撮影所内

のデジタルセンターである映画の編集ラッシュの試写。タナダユキ監督と少し話しをして夕方中目黒へ。

東京、中目黒駅近くの目黒川沿いは桜の季節凄い人々で賑わう人気スポットになって久しい。

その目黒川、この時期は新たなイベント「青の洞窟」とうのが始まった。

写真がそれ。

ある企業がらみで、川沿いの桜の枝に青いLED照明で飾り付けられた。今日たまたま行ってみたけど凄い人!

絶好のデートスポットでもあり、女の子どうしも多いし、その後の中目黒のおしゃれなお店で飲み会、食事会と・・・

年末の風物詩になりそうだ。

寒い時期にこの「青」はさらに寒い気もするが、若い人々の人だかりはある意味熱い。ストイックに1色に絞り込んだところがCool!(かっこいい)とも言える。

17時から21時までの間に照明が点灯。僕が行った17時数分前には辺りに照明待ちの人々ですでに賑わい、照明がつくと橋の上で写真撮る人々で溢れる。

中目黒生まれ育ちなので・・・いやいや中目黒って昔はわざわざ来る街ではなかったが今や気取らない一番人気のおしゃれな場所になったなあ、なんて思うデス。

「目黒川青の洞窟」で検索するとたくさんの写真が見れる。

 

 

 

 

カテゴリー: 雑感
(2014年12月04日)
投稿者:suoyon

 

写真はVIOLINIST,COMPOSERの桑野聖さんのスタジオSPICYHEADでのひとコマ。

場所は湘南海岸の西の二宮。東京からは例えば恵比寿からJR湘南新宿ラインで横浜を通り大船、藤沢、茅ヶ崎なんていう湘南海岸をさらに行き大磯の隣あたりの二宮で降りる。車だと東名から小田原厚木道路で行く。国道1号線から海側に入った辺りだ。

スタジオの目の前が海というロケーション。うちのように11年以上山の中に住んでいると海の光景がこれまたメチャ羨ましい。まあないものねだりなんでしょうが。

この日はこのスタジオで僕のアルバム用のレコーディングを行った。

桑野さんは数年前にこのスタジオをオープン。ここを拠点にまた全国各地演奏活動でも忙しくしている。

 しかし、ちょっと休憩時間に外出ると海が見えるっていうのも凄い!

スタジオワークっていうのは何時間も窓のない部屋に閉じこもって作業するのがだいたい通常なことなので、山にしろ海にしろ自然がすぐ近くにあると気分もまた改まって気持ちいい。自然の景色の治癒効果ってある。

写真左から桑野聖、長谷川エンジニア、周防義和、和田亨プロデューサー(敬称略)。

 

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